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第50話 さよならの向う側


もともと、50歳になるまでには現場を離れてオーナー業としてやって行こうと考えてました。 少し早めに代替わりの時期が来たのかなぁ... 「 おまえ、お父さんの代わりに悠月やるか? 」 「 自分の店は持ちたいけど、悠月のような料理は無理やし、自信が無い。 」 「 やるなら席数を減らして一人でやりたい! 」 「 手軽な料理で、若い人も安く飲めるようなカジュアルな感じにしたい! 」 無理です。 今の悠月の店舗は飲食店がひしめき合う立地のいい場所にあります。 家賃もそれなりに高い! それなのに、ビルの最上階で看板もないクレイジーな環境! 席数を減らして、安い客単価では無理があり過ぎます! 1年ほどで閉店してしまう店舗もある中で、7年続けているのを、簡単だと思っているのでしょうか... 確かに、僕は今の息子の年齢の時にはすでに飲食店を経営していました。 お店は忙しく、従業員やバイトも数名雇っていても全然平気でした。 でもそれは、バブル崩壊直後でまだ好景気の余韻が残っている頃の話。 お客様も羽振りが良く、儲かる時期でした。 でも今は違います。 当時ほど飲食店にお金を使わず、企業の接待費にも制限が厳しくなっている状況。 県外からも、どんどん大きなチェーン店が入って来ています! 小さな個人店には大打撃。 生き残る為に必死です! 「 それなら悠月は閉店するから、おまえは自分のやりたいように、ひとりで出来るくらいの店舗を探した方がいい! 」 今は昔と違って、家賃が手頃な物件も多くあります! 「 じゃあお金貯めて、どこか手頃な値段の物件探してやってみる! 」 悠月は奥さんと二人で「 悠月 」です。 どちらかが欠けても、それはもう悠月ではありません。 僕の意志を継いで、飲食店を経営してくれたら、それは店舗や名前が変わったとしても、僕の中では代替わりです。 オーナーとして経営には関わらず、息子の頑張りを陰ながら応援して行きたいと思います。 ..................... ということで、半年くらい前から考えていましたが... 創作居酒屋 悠月は 令和元年 11月 15日で7年間の歴史に幕を閉じることとなりました。 脱サラして夫婦で始めた小さな小さな居酒屋。 沢山のお客様に助けて頂き、育てて頂きました! 本当に心から感謝しております! 苦しくて、辛くて、夫婦で泣きながらでも、なんとか続けてこられたのは、あたたかく支えて頂いた皆さまのお陰です! 僕の人生に於いて、かけがえのない幸せな7年でした! 閉店まで数ヶ月。 悠月で皆様にご挨拶出来れば幸いです! 本当にありがとうございます! 悠月ファンのお客様には、悠月よりもっと素晴らしい「 悠月 」が見つかることを願っています! Thank you for your kindness Thank you for your tenderness Thank you for your smile Thank you for your love Thank you for your everything さよならの代わりに... このブログはまだまだ続きます! 悠月閉店後、クレイジーな僕に目が離せませんよねぇ〜〜!!! moonlight はどうなるのか!? あ〜、今日もまた朝... でもこの報告が出来て少し気が楽になりました。 続きはまた次回!

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